しばしば耳にすることではありますが、私にとって、はじめて見た海外で最も印象的だったことは 人々の素直さでした。 もちろん全員が全員という訳ではありませんが、彼らはたとえ自分の考えが 他の人と異っていたとしても、はぐらかしたりせず、まっすぐ議論をしてくれ、それでいて 次の瞬間には仲良くご飯を食べています。 日本にいた頃はよく人の意見に合わせていた私は、 しっかり伝えたいことは言葉にして伝える。 という彼らの姿勢に深く感銘を受けました。  また、実際にそうすることで持つ事ができた海外の友達との絆は、未来へとつづく最高のお土産だと思います。

 振り返って日本に帰ってみると、私には、人々が他人に合わせてばかりに映りました。  しかしそれは、私のあさはかな考えとおごりから来るものでした。 日本の友人も、しっかり話すと 海外の人となんら変わりなくまっすぐ答えてくれます。 そうでなかったのは、単に今まで私が しっかり伝えてこなかったからに過ぎないのでしょう。
 建前と本音のバランスのうち、良くも悪くも、傾向として日本が建前のほうに傾いているのは確かだと思います。 でも、そんなことぐらいでは、人の素晴らしさは世界中どこでも変わらないと信じています。

 巡礼から帰ると、また大学生活が始まりました。 4年生になり新聞社などを受験しましたが、合格は できませんでした。3月に卒業してからどうなるかはまだ決めていませんが、写真の勉強をしてみたいという 希望があります。
 ある晩、試験を受けて札幌から都市間バスで疲れて帰ってくると、ドイツの友人からEメールが来ていました。 そこには You've only got this one life on earth! ;-)  と結ばれていました。
私はしばらく持っていなかったカメラを手に、家の周りを歩き回り、また写真を撮り始めました。